活動内容:調査研究
ベトナム各地には様々な伝統工芸品や工芸村が数多く分布していますが、その実態や歴史、伝統価値については未だ十分に明らかになっていません。ベトナム伝統工芸を次世代に向けて保全していくためには、専門的見地からの調査研究を継続していく必要があります。
TACMINでは、ベトナム工芸品に関心のある個人や国内外の政府関係機関、民間企業、NGO等の組織からの要望に応じて、伝統価値の発掘、伝統工芸の保全振興、工芸村の環境改善、市場開拓等、工芸に関わる様々な課題に対する調査・研究・コンサルティングサービス及び支援プロジェクトを実施します。


実績
【北部ハノイ市】工芸村実態調査<2005年10〜12月>
ベトナム工芸村の多くは北部に分布しており、首都ハノイ市にも、バッチャン村をはじめとする陶器村、竹細工や木彫の工芸村などが分布しています。これらの現状と課題、政策支援をはじめとした振興の方向性について調査研究を行ないました。

【中部ダナン市・フエ省】工芸クラスター開発予備調査<2004年>
ベトナム中部地域には、豊かな土地条件を活かした工芸品原材料の生産が行われています。原材料生産地、工芸品製作企業、流通業者、関連企業や地方政府間の連携を強化し、工芸生産地域としての競争力強化と輸出促進を図ること(工芸産地クラスター開発)を目的としたプロジェクトを実施するための、事前予備調査を行ないました。

11品目の伝統的工芸品に関する調査<2002年〜2004年>
ベトナムには、数百年の歴史を持つ伝統工芸品が数多く存在します。11の工芸品(い草、漆器、竹・籐、陶磁器、刺繍、織物、木彫、石彫、手漉き紙、版画、金属加工品)を対象に、その歴史、製作工程、原材料、品質、市場等を調査し、現状と課題、将来の振興可能性について検討を行ないました。

竹・籐、木工、織物の原材料入手経路・流通に関する調査<2003年7〜9月>
竹・籐製品、木彫、織物の原材料を対象に、採取地域、流通経路、加工方法や自然環境への影響等について実態調査を行ないました。

工芸村分布・実態把握のための全国工芸マッピング調査<2002年3〜6月>
2002年に全国61省(現在は64省)を対象とした工芸マッピング調査を実施し、約2,000の工芸村の存在と、工芸村の問題や開発ニーズ、工芸生産・流通に関わる実態と問題の全体像を明らかにしました。

【北部ライチャウ省ナサン2村・バックニン省ダイバイ村】
フォトボイス(写真撮影)による伝統的工芸村の記録調査<2002年11月〜2003年9月>
北部山岳地帯ライチャウ省の少数民族ラオ族による伝統織物の村と、数百年のブロンズ製作の歴史を持つバックニン省ダイバイ村を対象に、村民自らが村や工芸品の歴史と伝統を写真撮影し、コメントと写真をパネルにまとめました。このパネルを用いて、伝統工芸村の保全と振興を考えるために、工芸村内及びベトナム民俗学博物館で展示会を行ないました。

【北部ハタイ省ヴァンフック村】工芸村の環境実態調査<2002年11月〜2003年9月>
ベトナムシルク生産で有名なハタイ省ヴァンフック村を対象に、水質、廃棄物、騒音などの環境への影響の調査を行ない、その改善策を提案しました。