<2002年11月〜2003年9月>
デザイン振興のためのデザインガイドブック作成
デザインとは表面的な美しさだけでなく、文化的価値や使いやすさ、市場競争力など、幅広い概念を持っています。デザインの理解と共通認識を図るため、2003年に海外デザイン専門家の監修による、デザインの定義や商品開発のプロセスを分かり易く解説した「デザインガイドブック」を作成しました。その後ハノイ及びホーチミン市で、このガイドブックを教材とした「デザイン振興セミナー」を開催し、デザイン関係者、大学関係者、民間企業などの幅広い参加がありました。
【北部ライチャウ省タラカオ村・南部アンザン省ヴァンザオ村】少数民族の経理・商品開発能力向上のためのトレーニング
少数民族は地元市場以外に織物や刺繍を販売する手段が無く、観光客等に販売するための価格設定や商品開発、交渉の能力などに欠けています。少数民族のビジネスマネジメントスキル(経理・交渉能力)の向上と、市場ニーズにあった商品開発を行なうため、2002〜03年に少数民族の工芸振興支援プロジェクトを実施しました。ベトナムNGOとの協力のもと、ライチャウ省(北部山岳地域)の赤モン族、アンザン省(南部メコンデルタ地域)のクメール族を対象に、日常に使いやすいバッグやクッションカバーの製作訓練、簡単な経理の方法などについて講義を行ない、商品開発に取り組みました。
【北部ハタイ省・中部クアンナム省】木彫、竹・籐マスターアルティザンによる製作技術向上訓練
職人の高齢化や若手職人への指導不足のため、数百年にわたり受け継がれてきた繊細な手工芸技術が失われつつあります。伝統手工技術を守り伝え、若手職人の育成活動を促進するため、2002〜03年に、北部ハタイ省及び中部クアンナム省の木彫、竹・籐製品の2品目を対象に、技術向上訓練プロジェクトを実施しました。マスターアルティザンと呼ばれる優れた職人が技術テキストを作成し、工芸組合や職業訓練学校で技術指導を行ない、終了時には指導を受けた若手職人達による工芸品の展示会を開催しました。
【北部ハタイ省・中部クアンナム省】工芸中小企業経営者の経営能力向上指導
農村部の工芸産業は中小企業や家内工業世帯によって支えられていますが、その多くは受け身の注文に応じるばかりで、安定した経営が行われていません。経営者の経営・管理能力を向上させるため、日本の生産管理技術のノウハウに基づき、中小企業経営者を対象に、経営・生産工程改善のための指導を実施しました。ハタイ省とクアンナム省の竹・籐製品及び木工製作の中小企業や工芸組合の生産現場で、経営診断や作業環境の改善などの指導が行われ、経営者は企業の強みや弱みを理解するようになり、安全な労働環境のもとでの生産性向上に努めました。
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