■ 製作工程
原料調達:ブロンズ鋳造の原料は、地元の市場から集められた、使用済みの鍋、つぼ、ポットなどの家庭用品などを再利用することによって調達されます。
型作り:鋳物職人は、良質の土や粘土、そして世代間で受け継がれた独自の方法で不純物を取り除き、籾殻と藁の灰と混ぜた河の泥を原料に、ブロンズや銅を鋳造する型を製作します。型は高い温度に熱せられ、自然冷却されます。この型は液体となったブロンズを形成するために用いられます。
溶解:集められたブロンズの廃材は約1300℃の窯で熱せられます。この温度で30分熱すると、ブロンズが溶け、純度の高いブロンズの液体になります。この液体は型に注ぎ込まれます。
鋳造:耐熱性の大きな瓶に入った超高温の純粋なブロンズの液体は、二人の職人により、型に注がれます。この作業は型の隅々まで液状のブロンズがいきわたる様に短時間で正確に行われます。ブロンズ製品の質を決めるのは、この鋳造が全てと言っても過言ではありません。型に入れられたブロンズは、二日間、野外で自然冷却されます。
研削研磨:鋳造、冷却のあと、研削装置を用い、ブロンズの表面の不必要、荒い部分が徐々に削りとられてゆきます。この行程を経て、ブロンズ製品の形と大きさが浮かび上がります。
彫刻:下絵が製品の表面に慎重に描かれた後、鉄製の鑿(のみ)と金槌で銀を象嵌(ぞうがん、一つの素材に異質の素材をはめ込むこと)するための溝が刻まれてゆきます。
銀象嵌:銀の欠片、板、糸状のものが、彫刻のなされた製品の溝に釘と金槌だけで巧みにはめ込まれてゆきます。
本磨き、仕上げ:粗いものから細かい粒度の研磨盤を用い、熟達した職人の手と工具で製品が磨かれてゆきます。磨かれた製品は、徐々にその輝きが浮かび上がり、銀とブロンズが見事に調和のとれた、美しく、独創的な工芸品へと生まれ変わります。
■ 取り扱い上の注意
ブロンズの原材料には、赤みを帯び、延性と強度のある銅を用いています。長く美しい状態で使って頂くために、表面を直接手で触らず、錆の原因となる水分や塩分を拭き取ってください。
ブロンズは時間が経つにつれ青銅色に変色し、素材本来の美しさの変化を楽しむことが出来ます。もとの輝きを取り戻したい場合は、金属専用の磨き布やクリーム等で磨いてください。
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